~らしく、直く~
【はじめに】
都留青年会議所には、諸先輩のたゆまぬ努力と情熱によって築き上げられてきた歴史があります。まちを想い、人と向き合い、時代の変化に応じて柔軟に姿を変えながらも、常に「明るい豊かな社会」の実現を目指し、行動を積み重ねてきました。
その一つひとつの歩みが、今の私たちを形づくっています。2026年、都留青年会議所は59年目を迎えます。私たちはこれまでの歩みに感謝し、その想いを胸に、地域と真摯に向き合いながら、新たな一歩を踏み出していきます。
物価の上昇や人口減少、価値観の多様化など、暮らしを取り巻く環境は大きく変化しています。将来を見通しにくい今、地域に目を向け、つながりや対話を見直す視点が、より一層求められているのではないでしょうか。青年世代として、自ら考え、行動することで、その変化に対して前向きな力を生み出していけると信じています。私たちは、これまでの歩みを礎としつつ、変わりゆく時代のなかで、自らの在り方を見つめ直し、運動を展開していきます。
【社会課題と目指す姿】〜地域の未来は、子どもたちの中に〜
人口減少や少子高齢化が進み、つながりの希薄化や将来への閉塞感が深まりつつある今、地域が持続していくためには、次世代の育成という視点がますます重要になっています。特に、青少年が自らの力を発揮し、内にある可能性を伸ばしていけるような環境づくりは、都留市や西桂町といった地域全体の未来に直結する社会的テーマです。
一方で、子どもたちの成長は、私たち大人の姿勢や地域社会のあり方そのものにも左右されます。つまり青少年育成は、「教育」という枠にとどまらず、地域全体の文化や人づくりに関わる本質的な営みだと私たちは捉えています。
都留青年会議所は、未来を生きる世代とともに地域の可能性を育てながら、社会の基盤を築いていく運動を展開していきます。次代に向けた土壌を耕す存在として、持続的な変化を地域から生み出していきます。
【組織課題と目指す姿】〜しなやかで、関わり続けられる組織へ〜
青年会議所の魅力は、行動を通じて人が成長し、組織が変化していくという確かな手応えを得られるところにあります。こうした前向きな変化を持続的に生み出していくためには、仲間同士が互いを尊重し合い、励まし合いながら挑戦できる環境づくりが欠かせません。
都留青年会議所においても、会員数の減少や一部のメンバーへの負担の偏りなど、これまでの活動の在り方を見直す大切な時期に来ていると感じています。仲間と共に成長を喜び合える仕組みを整えること。それは、組織の持続性を高めると同時に、次の世代が自然に参加しやすくなる基盤を育むことにもつながります。
さらに、地域の同世代や、これから出会う仲間との接点を広げていくことも大切にしていきます。特定の事業に限定されない、日常的な運動の中で生まれる自然なつながりが、仲間としての共感や信頼を育んでいくと考えています。地域で活動する人たちと交わる機会を増やしていくことは、新たな会員との出会いにもつながっていくはずです。
都留青年会議所はこれからも、地域に開かれた存在として、関わるすべての人が「仲間とともに未来を築いていこう」と心から思えるような運動を広げていきます。
【スローガン】
これまで述べてきた社会課題、そして組織の課題に向き合うにあたって、2026年度の都留青年会議所では「らしく、直く」というスローガンを掲げることとしました。
「らしく」とは、多様な価値観を認め合い、それぞれの個性を活かすという意味を持ちます。無理に誰かに合わせるのではなく、自分らしくあることを大切にしながら、調和のある関係性を築いていこうとする姿勢です。
「直く(なおく)」は、まっすぐで誠実な心の在り方を表す古語です。困難や迷いに直面しても、丁寧に物事に向き合い、誤りを恐れずに考え、行動する。そのような姿勢を、私自身これまで大切にしてきました。
「らしく」がもたらす多様性と、「直く」が示す誠実さ。その両方を大切にすることが、変化の時代における地域との向き合い方において、確かな力になると信じています。この想いを胸に、2026年度の運動を力強く進めてまいります。
【拡大交流委員会】
組織の持続的な発展には、新たな仲間との出会いとともに、既存会員同士のつながりを深めることも欠かせません。会員同士が互いを知り、信頼し合える関係を築くことで、組織全体に温度感と一体感が生まれ、拡大活動にも良い循環が生まれると考えます。
そこで拡大交流委員会では、会員拡大を「共に歩む仲間づくり」と位置づけ、伝え方や接点の持ち方を見直しながら、関心を持ってもらえる機会の創出に取り組みます。また、関わりやすい雰囲気づくりや参加のハードルを下げる工夫を通じて、候補者が一歩を踏み出しやすい場の形成を目指します。そのために、地域で活動する20代・30代の青年経済人との接点を増やし、対話の機会を設けていきます。
加えて、本年度は近隣LOMとの連携による合同例会や、地域に開かれた献血事業の運営も担います。内外の交流を通じて、多様な視点と出会いに満ちた一年を築いてまいります。
・会員拡大と会員交流機会の創出
・4LOM合同例会の開催(4月例会)
・献血例会の開催(7月例会)
【青少年育成委員会】
子どもたちが自らの未来を描き、地域の中で主体的に関わる力を育むことは、持続可能な社会を築くうえで欠かせません。私たちは、地域の青少年が多様な価値観や選択肢に触れ、自らの可能性を広げられるきっかけを提供していきたいと考えています。この地域は、自然や人とのつながりに恵まれる一方で、都市部に比べ先端分野に触れる機会が限られている現状が考えられます。青少年育成委員会では「探究学習」の視点を取り入れ、AIをはじめとする先端テーマを含む多様な学びの場を設けます。子どもたちが自ら問いを立て、考え、行動する中で新たな視点や可能性に出会えるよう取り組んでまいります。
また、都留文科大学との連携も視野に入れながら、地域のもつ力やつながりを土台に、学びの場を広げていくことを目指します。2026年度は、都留市や西桂町など広域的に、子どもたちの興味や可能性を広げる事業を展開してまいります。
また、例年継続してきた「わんぱく相撲」も、心と体を育む貴重な機会として大切にしていきます。土俵の中で真剣に向き合う経験は、礼儀や挑戦する心を育て、地域で子どもたちの成長を見守る大切な場ともなっています。仲間と競い合い、励まし合う中で、豊かな人間性が育まれていきます。未来を担う子どもたちの学びと挑戦を支えること。それこそが、地域の未来を明るく照らす礎になると信じています。
・第35回風の子興譲館 わんぱく相撲つる場所の開催(5月例会)
・10月例会の開催
【総務委員会】
総務委員会は、会議運営や諸連絡、各種調整を通じて、都留青年会議所の活動を支える基盤となる委員会です。運営の質は、メンバー全体のモチベーションや事業への集中力に直結し、ひいては組織の未来を左右すると言っても過言ではありません。
だからこそ私たちは、一つひとつの業務を単なる事務作業と捉えるのではなく、使命感と誇りを胸に取り組みます。小さな積み重ねの確かさが、仲間が安心して挑戦できる環境を生み、運動全体に力強さと信頼をもたらすからです。
総務委員会の役割は、決して表に見えるものだけではありません。見えない部分を丁寧に支えるからこそ、組織全体が大きな一歩を踏み出せる。その確信を胸に、私たちは「支えること」に深い意義を見出し、組織の歩みを揺るぎないものにしてまいります。
総務委員会は都留青年会議所の「羅針盤」です。確かな運営によって組織を支え、正しい方向を示し、仲間と共に未来を切り拓く強固な土台を築いてまいります。
・都留青年会議所の円滑な運営と他団体との窓口対応
・WEBサイトやSNSによる広報活動の実施
・災害発生時の実施対応
・3分間スピーチの実施
・議事録の作成
・卒業証書授与式の開催 (12月例会)
【出向という機会】
青年会議所の活動は、地域内にとどまらず、広域的なつながりの中で展開されています。その一環として、外部組織への「出向」は、青年会議所運動をより広い視野で捉え、新たな知見を得るための貴重な機会です。
2026年度は、奈良和弥君が日本青年会議所関東地区協議会にて副会長を務めます。これまでの経験や都留での活動を活かしながら、より大きな枠組みの中で役割を果たしていくこととなります。
このような経験は、出向者本人の成長だけでなく、LOM全体に新たな視点をもたらすものです。都留青年会議所としても、その歩みに寄り添い、ともに学びを深めながら、出向先で得たつながりや知見を組織全体の力へとつなげてまいります。
【むすびに】
未来を築いていく歩みは、誰かとの関わりの中で育まれるものです。
それぞれが「らしく」、そして「直く」歩みを進める中で、寄り添い合い、歩みを合わせながら共に創りあげていくものだと信じています。
私自身、西桂町に住み小学4年生になる娘を育てる親として、日々のやりとりの中で「この子が生きていく未来が、少しでも希望に満ちたものであってほしい」と強く願っています。その想いが、地域に関わる理由であり、次世代の育成や仲間と向き合う原動力にもなっています。
地域社会や組織の課題に対して、私たちは完璧な答えを持っているわけではありません。だからこそ、目の前の課題に向き合い、対話と行動を重ねながら、確かな一歩を踏み出していくことが大切だと考えています。
誰もがこのまちの未来に関われる。そのために、都留青年会議所は価値ある存在であり続けます。
未来を創るのは今。
あなたの一歩が、このまちの未来を変えていきます。
一般社団法人都留青年会議所 第59代理事長 渡辺 佳菜








